複合機の消費電力に関する基礎知識 RT
こんにちは
コピー機本舗のRTです。
複合機の消費電力には様々な種類があります。実際に、複合機を稼働させていると、どれくらいの消費電力がかかるのか紹介していくので、参考になさってみてください。
複合機の消費電力の種類
複合機の消費電力は、大きく分けて4つあります。「最大電力」「動作時平均電力」「待機時電力」「標準消費電力」です。
「最大電力」は最も電力が消費される時の電力量を表しており、「動作時平均電力」は複合機が稼働している際に、継続的に発生する電力量のことを指しています。「待機時電力」は複合機がスリープ状態の際に発生している電力量、「標準消費電力」は、1週間当たりの平均的な電力量のことです。
これらの消費電力は、環境への配慮やSDGsの観点から、低減を促進する企業が増えています。SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」とは、国連で採択された、持続可能な社会の実現に向けた目標のことです。SDGsは17のゴール(目標)と169のターゲットから構成されていますが、その7番目に「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」という目標が掲げられています。環境負荷の少ないクリーンエネルギーを世界中に普及させることを目指しており、消費電力削減は、この目標達成にもつながる大切な取り組みといえます。
・消費電力はどのくらいかかる?
複合機の消費電力は、さまざまな基準で測ることできます。一般的には、もっとも電力が消費される「最大電力」や、標準消費電力を示す「TEC値」などが参考になる基準です。複合機の最大電力量は、機器の性能によって異なりますが、おおよそ1,000~2,000Wです。これは家電でいうと、エアコンの消費電力と比較的近い数値です。
また、TEC値とは「Typical Electricity Consumption」の略で、概念的1週間(稼働とスリープ/オフが繰り返される5日間+スリープ/オフ状態の2日間)の消費電力量を示します。いずれの基準も、数値が低いほど消費電力量の低減が期待できます。
京セラドキュメントソリューションズでは、複合機およびプリンターの消費電力の低減に努めています。また、提供する商品・サービスを資源の採取・製造・使用・廃棄・リサイクルなどそれぞれのステージにおける環境負荷を見える化する手法「ライフサイクルアセスメント(LCA)」も実施しています。ライフサイクルアセスメント(LCA)を活用することにより、環境負荷の低い技術が選択できるためしたり、他ステージへの影響を把握したりすることが可能です。
複合機やプリンターについては、各機種にかかる消費電力の数値公表はもちろんのこと、日本エコマーク、エコリーフ、グリーン購入法、国際エネルギースタープログラムなどの環境ラベルに対応したモデルを多く展開しています。
・複合機の消費電力を抑えるポイント
普段使っている複合機の消費電力を抑えるには、日々どのような点に意識を向ければ良いのでしょうか。ここでは、複合機の消費電力を抑えるポイントをご紹介します。ぜひご参考にしてみてください。
複合機の消費電力を抑えるポイント
・印刷枚数を減らす
印刷枚数を減らすことは、複合機の消費電力を減らす基本的な方法です。余分な印刷を減らしたり、電子化を検討したりすることで、印刷枚数を減らせるでしょう。従来は出力していた資料も、電子化で代用できないかどうか検討してみてください。また、電子化しておくと、PC上での閲覧や、オンライン上での情報共有がしやすくなるというメリットもあります。
・ミスプリントを減らす
印刷ミスをしてしまうと、無駄な消費電力が発生してしまいます。そのため、印刷を出力する前にしっかり事前確認しておくことが大切です。
専用のIDカードなどを使った個人認証印刷が可能なタイプの複合機なら、ミスプリントを減らしやすくなります。PCで印刷操作をした後、複合機の前で実行する際に誤ったデータを削除できるためです。誤った資料を印刷したり、余分な枚数を設定してしまったりした際にも、複合機の画面上で操作を取り消すことができます。
・まとめて印刷する
必要な印刷物が複数あるなら、まとめて印刷した方が消費電力は抑えられます。複合機が待機モードに移行してから印刷を繰り返して行うより、複合機を起動した際にまとめて印刷した方が消費電力は少ないためです。
すぐに印刷する必要性がないときは、まとめて資料を印刷することで、複合機の消費電力を抑えてみてください。
・低電力・スリープモードにする
オフィス内で、複合機があまり使用されない時間帯はありませんか。そんな時は、できるだけ低電力・スリープモードに設定して、消費電力を抑えてみてください。本体の設定で、一定時間稼働がなかった場合や、夜間・休日には、自動的に低電力モードへ移行することも可能です。
ただし、スリープモードからの復帰に時間がかかる複合機の場合は、頻繁に低電力モードへ移行させることで、作業効率が悪くなってしまう可能性もあります。機器のご利用状況や、復帰にかかる時間なども加味して調整しましょう。
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